みなさまこんにちは。管理人・yaです。
改善活動のヒントになるような情報を発信していく本ブログ。
今回もよろしくお願いいたします。
さて、今回はIE手法のについて説明するシリーズ第2弾です。
第1弾詳しくはこちらから↓


● 価値作業
● 付帯作業
● ムダ作業
に分類する、動作研究について学びました
前回あぶり出した無駄作業や付帯作業をどう改善していけば良いかについてお伝えします。ゼロからアイデアを閃くのはなかなか難しいですが、コツを身につけていれば良い改善提案に繋がります。
改善案のネタ切れに悩む貴方のお力になれるかも・・・今回も最後までお付き合いください。
Contents
効果的な【改善提案】のために知っておくべき【ECRS原則】
皆様は【ECRS原則】と言う言葉をご存知でしょうか?

率直な感想ありがとうございます。これ【イーシーアールエス】と読みます。【イクルス】と読む方もいるようです。
管理人・yaは【イーシーアールエス】派です。
ECRSは作業を具体的に改善していく時のアイデアの出し方を表した造語です。
下記の4つの英単語の頭文字をとっています。
- Eliminate(排除)
- Combine(結合)
- Rearrange(入替え)
- Simplify(簡素化)
これだけでもカンの鋭い方は具体的な改善案がピンと来ているかもしれませんね。
それともなんのことやら?って感じでしょうか?
1つづつ詳しく見ていきましょう!
上から順番に使っていくと効果大・ECRS原則
Eliminate(排除)
その動作や工程がそもそも無くせないか考えてみる。特に無駄工程に関してはこれが当てはめられることが多いです。しかもECRSの4つのうちで1番絶大です。
- 調整作業を無くせないか?
- 待ち時間を無くせないか?
- 書類を無くせないか?
- 形式だけの不要な記録を無くせないか?
- 意味のない決まりを無くせないか?
Combine(結合)
ある【動作や工程】を他の【動作や工程】と合わせてできないか、もしくは分離できないか?と考えてみることです。
1つの動作で2つのことを済ませられるよう考えてみます。
- 両手でできないか?
- まとめて運搬できないか?
- 書類を合わせられないか?
- 記録を合わせられないか?
- 業務を合わせられないか?
Rearrange(入替え)
順番を入れ替えてみたらトータルスピードが上がっていたというのはよくある話です。固定観念にとらわれず、時間を測って数字化してみることが大事です。
- 作業手順を入れ替えられないか?
- 作業者を入れ替えられないか?
- 作業場所を入れ替えられないか?
- 保管場所を入れ替えられないか?
- 仕事の順番を入れ替えられないか?
Simplify(簡素化)
入り組んだ作業をシンプル化してみることも1つの手です。
- 包装を簡素化できないか?
- 記録を簡素化できないか?
- 書類を簡素化できないか?
- 手続きを簡素化できないか?
例えば、通勤時間の無駄を省く
いかがでしょうか?早速アイデアが浮かんできましたか?
こういった改善のテンプレートを知っていると日常生活での無駄な時間も気になってきます。世の中がどれだけ無駄で溢れているか?また様々な企業努力で無駄を省いているか?が見えてきます。
例えば、冒頭にドライブスルーの写真を載せました。これは車から降りるという動作をEliminate(排除)しています。最初に考えた人は発想力ありますよね。
また、混んでるエレベーターには乗らず階段で登る、スタンディングデスクで仕事をするなど、生活の中に運動を取り入れて足腰を鍛えるのはCombine(結合)の考え方です。
都市部の方は電車での通勤時間に本を読まれる方も多いと思います。
でも、田舎の会社だと通勤は基本的に車。私は通勤しながらの読書は諦めていましたが、最近は本を読み上げてくれるサービスがあるんです。車のBluetoothでaudiobookのアプリを使って聞いています。これも1つのCombine(結合)による生活の改善です。
忙しいあなたも、耳は意外とヒマしてる - audiobook.jp
ECRSを知る事で、仕事だけでなく、人生も劇的に改善してしまうかもしれませんね。
そんなことより具体的な改善事例が知りたいという方も多いと思います。次回は具体的な改善事例をご紹介しようと思います。こうご期待ください。
● 仕事に科学のような【再現性】を作っていく考え方
● すなわち、いつ・どこで・誰がやっても同じ作業が再現できるように考えること
● industrial engineering の略
でしたね!