【IE手法】を駆使した【作業効率アップ】食品加工の改善事例

IE手法

こんにちは。田舎生まれ田舎育ち田舎住みの管理人・yaです。

改善活動のヒントになりそうな情報を発信していく本ブログ。

今回はIE手法について説明するシリーズ第3弾です。

第1弾第2弾を未見の方はこちらから↓

【これは使える!】改善の専門家がおすすめするインダストリアル・エンジニエアリング【IE手法】とは?

2019年4月20日

効果的な【改善提案】のために知っておくべき【ECRS原則】

2019年4月28日
管理人・ya
ここまで、IE手法やECRS原則について学んできました!
皆様の声
ぼんやりとIEとは何かが分かってきた気がします!
管理人・ya
それはよかった・・・と言いたいところですが、それだけじゃダメです。実際に改善に結びつかなければ何の意味もないですよ。
皆様の声
うるさいこと言うなぁ・・・

このブログをご覧いただいている皆様方は何かしら改善活動に携わっていると思いますので、上記の類の小言は上司や改善リーダーから耳にタコができるくらい聞いていると思います。

・・・が、それでも言いたい。

習得したIEの知識は実践で使わなければ意味がありません。

今回はガイアの夜明けという番組で紹介されたとあるスーパーのカット野菜の作業の改善事例についてご紹介します。

【IE手法】を駆使した【作業効率アップ】食品加工の改善事例

スーパーのカット野菜ラッピングの改善事例

スーパーで見かけるこのカットキャベツ。番組では、このカットキャベツの製造工程について改善に取り組んでいました。

改善前

手順としては改善リーダーの方が、今の作業をストップウォッチでタイム計測して作業を研究していました。以前取り上げた動作研究ですね。未見の方はこちらをどうぞ

【これは使える!】改善の専門家がおすすめするインダストリアル・エンジニエアリング【IE手法】とは?

2019年4月20日

今回の作業の動作をひとつひとつ詳細を見てみますと・・・

  1. 箱からキャベツを取り出す
  2. 取り出したキャベツを半分に切る
  3. 切ったキャベツを並べて溜めておく
  4. 1~3を繰り返す(1ケースに8玉入っているそうです)
  5. 全て切り終わってからラップをする
  6. 5を繰り返す
  7. 完了

という手順でした

2.取り出したキャベツを半分に切る
3.溜めておく
5.全て切り終わってからラップをする
完了

2箱、16個のキャベツを切ってラップするのにかかった時間は?

8分20秒!

これをどのように改善するのでしょうか??

改善後

この事例で改善リーダーは作業の順番を入れ替えてみました。この改善リーダーは社内の業務改善に長く従事されている方でした。

経験則で作業順の入れ替えによって効果が出ることが直感的に分かったのでしょう。実はこれ、ECRS原則でいうとRearrange(入替え)に該当するんです。

ECRS原則について未見の方は過去記事をどうぞ

効果的な【改善提案】のために知っておくべき【ECRS原則】

2019年4月28日

具体的に何をどう入れ替えたかというと、

  • 5番のラップ作業を
  • 2番の切る作業の次に繰り上げ

をしてみたのです。すなわち、

[改善前]全部切る → 全部ラップ

から

[改善後]1個切ってラップ → 1個切ってラップ→・・・

という形になったのです。その結果、同じ個数を処理する時間は6分27秒になりました。つまり・・・

1分53秒短縮(22%減)されたのです!!

約4分の1が短縮されました。

仮に定時8時間この作業をするのならそのうち2時間余裕が生まれたことになります。

時間短縮の理由は図解してみると良くわかる

改善前と改善後の作業の流れを図で表してみました。キャベツ2玉分の作業の項目を書き出して並べてみました。

色付きの【並べる】作業のところが減っていることが分かります。

つまり、ラップする作業を前に繰り上げてやることで、一度途中で溜め置く必要がなくなり、作業の工程数が減ったわけです。

皆様の声
なんだ、そんなことかぁ・・それなら私にもすぐに思いつきそうだけどなぁ
管理人・ya
確かに、そう思えるかもしれませんけど、それはコロンブスの卵ってヤツですよ!思うだけなら誰でもできます。

実際、このスーパーでは長年改善前のやり方で作業が行われていました。作業している当事者は

  • 昔からこのやり方だった
  • このやり方を教えられた

という固定観念に囚われがちです。毎日一生懸命やっている作業を変えるのはやはり抵抗があるものです。どうやってこの固定観念から脱却するか?

・・・作業を数字に直して可視化するしかありません。

可視化から改善が始まる

固定観念を取り払ってくれるのは数字だけです。

今回の事例では改善リーダーが作業者の横に立ってストップウォッチで改善前と改善後の時間を計測しました。

ストップウォッチで作業時間を計測して、数値化すると今の現実が見えます。

その上で、作業工程をひとつひとつ図に書き出してみる、ECRS原則を適用してみるといったことで改善の糸口を見出していくのです。

古典的なIE手法はこういった作業タイムの可視化や図解を駆使して業務改善を行なっていきます。

もっと詳しく分類していくと、機械と人の連動について詳しく数値化して分析したり、物の運搬や動線について詳しく研究してみたりといった手法があります。

こういった個別の手法は体系的にまとめてある書籍がたくさんありますので詳しい説明はそちらに譲りたいと思います。

IE手法入門 サービス業にも役立つ仕事の隠れ技 [ 永井一志 ]

IE7つ道具 (現場実践シリーズ) [ 実践経営研究会 ]

今回の改善事例を詳しく見たい方へ

ちなみに、テレビ東京ビジネスオンデマンド

という番組配信サービスに登録すると今回紹介した事例をみることができます。

今回紹介したのは2014年に放送された

ガイアの夜明け 消費増税“狂想曲” ~潜入!価格決定の裏側~ [2014/04/01]

という回の事例でした。

登録するとテレビ東京のビジネス系番組を月額500円(税別)で見放題です。文章での説明ではなかなか難しい部分もありましたので、より詳しく知りたい方は動画でチェックしてみてください。

それにしても、田舎に住んでいても月額500円で毎日テレ東のワールドビジネスサテライトが見られるなんて・・・いい時代です。ここにもIT革命の波が届いていますね。

改善活動にも押し寄せるIT(情報技術)の波

今回の事例紹介はいかがでしたでしょうか?数値化・可視化によるIE活動の改善効果の威力を感じていただけたのでは無いかと思います。

管理人・ya
・・・とはいえウチの職場では作業の度にストップウォッチで計測するヒマなんてない!と思っている方も多いのではないでしょうか?

そんな貴方に朗報です。

今やスマートフォン、タブレットPCといったIT機器の発達により現場の作業データを収集しやすくなりつつあります。

その目玉がIoT(インターネット・オブ・シングスの略)です。

次回以降はIEとIoTをミックスした新しい改善活動についてお伝えしようと思います。

IE手法を知らずして【IoT】に意味は無し!あなたの職場の改善活動を大幅アップデートする方法

2019年5月13日