最初は誰でも初心者!【旭鉄工】手作りIoTによる作業改善事例

IoT

こんにちは。電子工作にハマりつつある管理人・yaです。

前回の記事でIE手法による改善活動とIoT(internet of things:モノのインターネット)の活用は非常に相性が良いということをお伝えしました。

未見の方はこちらをどうぞ。

IE手法を知らずして【IoT】に意味は無し!あなたの職場の改善活動を大幅アップデートする方法

2019年5月13日

ただし、デメリットとして


● IT屋さんの作るパッケージIoT製品は高い
● IT屋さんはあくまでIT屋さんなので、自社のニーズには完全にハマらない

という問題があるとお伝えしました。

皆様の声
むむっ・・・これは困った・・・・

そこで、自動で現場作業データを収集できるIoTの仕組みを自作してみてはどうか??という提案までが前回の記事でした。

皆様の声
でも、本当に自分たちでそんな難しそうな仕組みが作れるんだろうか??
管理人・ya
今日は実際に手作りIoTを自分たちで作り上げることに成功したある会社の事例を紹介しましょう。

最初は誰でも初心者!【旭鉄工】手作りIoTによる作業改善事例

ものづくり日本の底力!IoT活用事例

手作りIoTで脚光を浴びている会社

今日は手作りのIoT活用を成功させている会社として有名なとある企業をご紹介します。その企業は愛知県碧南市にある旭鉄工という会社です。

社名 旭鉄工株式会社
創立 昭和16年8月
資本金 2,700万円
事業内容 自動車部品製造
売上高 155億/年商(2016年度)

会社HPより

自社でIoTシステムを開発し、自社工場の効率化を成功させている企業です。

驚くことにそのシステムをパッケージ商品化し、IoTによる現場改善のコンサル会社まで作ってしまったそうです。

今やメディアでもその成功事例について取り上げられています。詳しく見てみましょう!

回転灯の点灯時間を光センサーで採取

こういったタワリング回転灯、どんな工場にも必ず設置されていますよね。

機械が運転している時、停止の時などそれぞれの色のランプが光って状態を教えてくれるモノです。

管理人・ya
旭鉄工さんは作業時間のデータを自動で収集するために、この回転灯の点灯時間に目をつけました!

この回転灯に光を感知する【光センサー】を仕込みました

このセンサー1個なんと50円!!

激安です。

ガムテープが手作り感を増長していますね・・・笑

他にも似たような安価なセンサーを既存設備に取り付け、機械の稼働時間を自動で採取する仕組みを作っていきました。

感知したデータはすなわち稼働率。

この稼働率のデータを無線でシステム上に飛ばしてスマホなどの端末で確認できるシステムを構築したのです。まさにモノとインターネットが繋がるIoT

現場の作業データを自動で取得でき、可視化されるとなると、これは業務改善をしていくための大きなヒントになります。改善のサイクルがクルクルくるくる回転し始めるわけです!

管理人・ya
回転灯だけにね!!!(ドヤ顔)
皆様の声
でも、肝心なのはここから先どうやって改善するかだよね??
管理人・ya
そのとーーり!だからこそIE手法とIoTどちらも必要なのです

IE手法を知らずして【IoT】に意味は無し!あなたの職場の改善活動を大幅アップデートする方法

2019年5月13日

IoTで可視化された・・・そこから先はIE手法の出番!

旭鉄工の事例では具体的な作業改善の内容まで紹介されています。詳しくみていきましょう!

丸い穴に機械で部品をはめ込んでいく作業があります。

IoTで作業が可視化された結果、この作業の詳しい実情が見えてきました。

稼働率66%、1個あたり5.1秒、時間あたり465個製作

この数字、さらっと書いてありますが、実際旧来のストップウォッチで測るやり方でこのデータを調べようと思うとめーーちゃくちゃ面倒です。

専属の測る人が必要になりますし、しかも人の手で測ると正確性に欠けます。集中が切れてストップを押し忘れたり、イレギュラーなトラブルが発生して計測が中止になったり・・・・

私の経験上、正確なデータを測るためにかかる労力を測りたくなってしまうくらいの面倒くさい作業なのです。

この作業に着目してみると、いわゆる【仕掛かり品】と呼ばれる作りかけの製品を一度机の上に置く【仮置き】の工程があることに気づきました。

改善策として、この仮置きをなくすための治具を検討したようです。

自重で転がってくるような機構を付けてあげた事で・・・

ご覧の通りの大幅な改善につながりました。

これはECRS原則で言うところの無駄作業の排除(eliminate)に該当します。ECRS?なにそれ?と言う方はこちらの記事をどうぞ

効果的な【改善提案】のために知っておくべき【ECRS原則】

2019年4月28日

このような1秒単位の細かな改善を積み重ねることで

設備投資 年間4億円

労務費 年間1億円

の経費削減を実現することができたそうです。すごいですね。

自作IoTへのチャレンジとIE手法への理解が良きマネジメントにも繋がる

実は管理人・yaはこのとある地方自治体が主催するセミナーにて旭鉄工の改善事例を社員の方から聞きました。

曰く、旭鉄工は海外にも工場を持っていて、その工場でも上記のIoT化が進んでいて、日本から海外の製造ラインの可視化データを見てオペレーションの管理を行なっているそうです

従業員が小さな改善を創意工夫し、積み重ねていくことによって組織が大きな改革をしやすい環境に結びつけていくと言うのはトヨタが得意なTPS(トヨタ生産方式)型のマネジメントシステムでもあります。

【トヨタ生産方式TPS】から読み解く【マネジメント】とイノベーションの密接な関係とは?

2019年4月19日

最高の業務改善はその改善案自体が売れることであると言われています。

最初は自作で始めたIoTシステムを大成功させ、別会社としてスピンアウトするまでに至った旭鉄工は大きな変革に物怖じしない強い組織が出来上がっている会社なんだろうなと感動してしまいました。

動画全編はこちらから↓↓

初心者でもできる自作IoT

皆様の声
自作IoTのスゴさはわかったけど、自分には難しそうです・・・

そう思ったあなた!諦めるのは早いですよ!

実は初心者でも、低価格で自作IoTを作ってみることができるんです。

なにを隠そう、管理人・yaは電気の知識もプログラミングの知識も初心者だった状態から自作で機械稼働状況や室温などのデータを自動で計測する仕組みを作ることができました。

次回以降はその作り方について解説していきたいと思います。乞うご期待ください!