こんにちは。予想を裏切らないことで有名な管理人・yaです。
当ブログでは工場の効率アップや改善につながるヒントを発信しています。
この記事では少し難解なドラッカーのマネジメントをどう読み解き、工場の改善活動に繋げていけば良いかについて考察してみます。
ドラッカーのマネジメント?なにそれ美味しいの?って状態の人はまずこちらの記事をどーぞ
ではでは、早速行ってみましょー!
Contents
社会現象にもなった【もしドラ】は良書
皆様の予想通り、私がご紹介したいのはこの1冊。

高校野球のマネージャーが部員を甲子園へ連れていくために、野球部の組織改革を行っていくというストーリー仕立てのドラッカーマネジメントの入門書です。

マネジメントが何たるか概要を捉えられる1冊です。
原書のマネジメントは確かに難解です。トライする前に【もしドラ】を読んでみるというのは全然アリです。


そんな欲張りな貴方のために
【マネジメント】と【もしドラ】
どちらも読んでみた管理人・yaが私なりのマネジメントの要約をしてみましょう!
結局マネジメントで何を言っているの?
その組織が何を為すのか定義を定め方向性を示す
マネジメントの出発点はその集団が何をなす為の組織なのかを明確にして、属する人がそれを共有することに尽きます。その組織の定義を作るのです。
どんな組織でもこの定義づくりは役立ちます。
【もしドラ】の程久保高校野球部は?
- 顧客:高校野球に携わる全ての人
- 目的:野球を通して顧客に感動を与える
という目標設定を行いました。その結果どうなったかはもしドラを読んでみてくださいね!
さて、公的機関、学校、サークル、家族・・・組織集団全てにマネジメントは活かせます。
もちろん、職場単位での小集団活動と呼ばれる改善活動においてもマネジメントは活かせるはずなのです。
さて、ここで質問!


おやおや、そこで詰まっているようではどこかの誰かに『ぼーっと生きてんじゃねーよ!』と怒られちゃいますよ!
・・・と、言いたいところですが、確かにこの最初の目標設定ができていない組織は多いです。
特に日本人の傾向として『察する』『空気を読む』『和』みたいなふわっとした協調を良しとする文化では、月日が経つうちに組織の定義や目標を言葉で共有できず、いつの間にか結成当初の存在意義を見失ってしまうことが往往にしてあります。

ここが実はマネジメントのキモです。成功する集団は必ずこの目標設定をしっかり掲げ、メンバーと共有しているのです。
改善活動は組織を陳腐化させないための方法
目標を掲げるのが大事なのは分かったが、それと生産性アップと何の関係があるか?と思われるかもしれません。
先ほども触れた通り、組織は放っておくとうまく機能しなくなってきます。
例えば、
- 身内のゴタゴタで内部から崩壊する大企業
- 価値観の違いで別れるカップル
- 音楽性の違いで解散するバンド
などなど、あるあるですよね。
どんな組織も必ず衰える運命です。これをドラッカーは陳腐化と言っています。陳腐化への自浄作用。それが改善活動なのです。
すなわち、組織マネジメントの出発点として掲げた目的を達成し続けるには改善活動がキーポイントになるのです。
会社であれば、経営層がしっかり事業の定義を示し、それを達成するために改善活動がうまく回る体制をデザインすることが必要なのです。
工場の小集団改善活動の定義付け


でも、うちの役員からそんな定義とか方針は聞いたことないぞ!?
という方、その気持ち痛いほどよーく分かりますよ!
そのあたりの管理人の思いはこの【ブログについて】に綴っておりますので良かったら読んでみてくださいね。
とはいえ、無能な上層部を愚痴っても仕方ないのでやれることからやっていきましょう!
特に工場の中で仕事をしている方は、実際に作っている製品を購入してくださっているお客様の顔を思い浮かべて定義を作るのはなかなか難しいかもしれませんね。
一つの例として
後工程がお客様
という考え方を使ってみると良いかもしれません。仕事を受け渡す後工程の同僚をお客様と捉えるのです。例えばこういう目的の設定ができるかもしれません。
- 顧客:後工程にあたる部署の同僚たち
- 目的:改善活動を通じて顧客に感動を与える
ちょっと怪しいブラック体質企業の裏側みたいな響きに聞こえてしまうかもしれませんが、悪くはない目標設定ではないでしょうか?
改めて【もしドラ】おすすめですよ!
人は集団生活なしには生きていけません。
マネジメントを知ることは貴方の仕事以外の生活、人生観にも影響を与えうるものなのです。
もしドラはフィクションではありますが、マネジメントを通して登場人物の人生が変わっていく様がいきいきと描かれていて読み物としても感動します。
高校野球と感動が切っても切れない関係であるように
マネジメントと感動も表裏一体で親和性高いです。
良かったらこちらからご一読あーれ
漫画版はこちらから
リアルなマネジメントの実例はないの??

そんな貴方にぴったりな記事はこちらです