こんにちはこんばんは。管理人yaです。
イノベーションと聞くとやはり今を時めくGAFAとか中国発のテック企業たちが思い浮かびますよね!
でも、一昔前の日本企業も実は世界的なイノベーションを起こしてきました。
その根底には世界が驚くマネジメント力があったのです。
マネジメントとはなんぞ?ドラッカー?聞いたことないという方は・・・
こちらもご覧ください↓
それでは今回も最後までお付き合いください!
【トヨタ生産方式TPS】から読み解く【マネジメント】とイノベーションの密接な関係とは?
トヨタとドラッカーの考えるイノベーション
イノベーションとは?
ドラッカーはマネジメントが果たすべきことを2つ挙げています
- 事業の目的を定義しそれを示すこと
- イノベーション
前者は過去記事で少し触れました
今回は後者のイノベーションについて、両者がどう捉えているか見てみます。その前にそもそもイノベーションとは何か?
今までになかった大きな価値を新たに創造すること
・・と、ここではざっくり説明しておきます。(本来はもっと言葉を尽くして説明するべきなのですが)要するに業界や世界を変えるような革新的な価値を想像することを指します。
自動車、飛行機、iPhone、スタバ、facebook・・・
まぁ、イメージはつきますよね。
トヨタ生産方式TPSは製造業の革命
iPhoneやスタバが市場に旋風を巻き起こしたのと同じように、実はTPS・トヨタ生産方式は製造業にとって一大イノベーションだったんです。
それまでの製造業ではとにかく工場の規模をどんどん大きくすることがコスト削減の手段と考えられてきました。
それに対してトヨタは1つ1つの工程の中で無駄を省いていき、必要な物を必要な時に必要なだけ作るというアプローチでコスト削減に取り組む概念を編み出し、そして結果を残しました
これは本当に画期的なことだったんです。効率的な生産システムを武器に日本はジャパンアズナンバーワンの高度成長時代を迎えます。まさに世界の製造業の常識を変え、イノベーションを起こしたのです。
トヨタ生産方式について詳しくはこちらをご覧くださいませ!
トヨタの考えるイノベーション
トヨタがイノベーションを起こせた理由についてトヨタ生産方式でドラッカーの『マネジメント』を読み解く 岩月伸郎・著ではこう言及されています
たとえコンマ5秒でも1秒でもいいからとにかく直していく、変化させていく、改善していくことを毎日のように繰り返し、集団としてそれが習い性になってくると、大きな変革に取り組むときのためらいが薄れてくるのです。
要約すると・・・
日々小さな改善を積み重ねることで変化を厭わない集団を作ることで大きな変革ができる
と説いているのです。そういう集団は大きな変革を起こせるのです。
なるほど、なるほど。納得できる理屈です。
ドラッカーの考えるイノベーション
一方でドラッカーはイノベーションについてこう言っています。
イノベーションを行うには、組織全体に継続学習の風土が不可欠である。イノベーションを行う組織では継続学習の空気を生み出し、それを維持している。ゴールに達したと考えることは誰にも許されない。学習が継続すべきプロセスとなっている。変化への抵抗の底にあるものは無知である。未知への不安である。しかし、変化は機会とみなすべきものである。変化を機会として捉えた時、初めて不安は消える
マネジメント エッセンシャル版 ピータードラッカー・著
少しカタい文章ですが、要約すると
学習し続ける社内風土が変化への不安を取り払い、大きなイノベーションを起こせる
といったところでしょうか?
これって先ほどトヨタが言っていた事とほぼ同じですよね!!
積み重ねるべきものをトヨタでは【改善】ドラッカーは【学習】と表現しているところが現場と学者の違いに見えます
しかし、本質的に言っていることは一緒のような気がします。
面白いですね。
この本の中ではこう言った共通項がたくさん紹介されています。トヨタ流、ドラッカー流それぞれのマネジメント術を理解できると現場の改善のヒントになりそうですよね!
トヨタの改善マインドこそマネジメントのカギ
実際、近年のトヨタは大きな変化にトライしているように見えます。
最近では、完全異業種のソフトバンクと組んで自動運転に取り組むと発表して大きなニュースになりました
社長の記者会見では、両社の若手同士が話をまとめたとのことでした。変化を厭わない社風の成せる技でしょう。
日本の製造業が元気無いと言われて久しいですが、大きな変化にトライしていく姿は勇気付けられますよね。
こーいうの私は大好きです。
本当にマネジメントを実践しているということが良くわかりますよね。
『マネジメント?なにそれ稼げんの?そんなことより俺の若い頃は・・・』
トヨタみたいに強力なマネジメントが効いている会社は成長し続けられそうですね。
会社の生産性の命運は経営陣のマネジメント力に全てかかっていると言っても過言では無いとお分かりいただけたかと思います。
にも関わらず・・・
上記のようなセリフをのたまうロウガ◯経営者が会社の中枢にのさばっている会社もあるかもしれません。
確かに、そんな会社で改善なんか進まないし、真面目にやるだけ辛いだけです。
もっと出世して管理職やもっと上の経営層まで登りたいと思っている方、そんな風にはなりたくないですよね。
愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。
オットー・フォン・ビスマルク(1815年 - 1898年)
愚痴っていても仕方ありません。
経験しか語れない◯ウガイを反面教師にして、我々はドラッカーのマネジメントからヒントを得て実践あるのみ。
いずれは良いマネジメントをする側になりたいものです。
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