【どこよりも簡単に解説】あらゆる組織に欠かせない【マネジメント】とは?【経験者が語るドラッカー】

マネジメント

このブログでは工場管理の仕事をしている管理人が一般的な日常生活にもつながる・役立つ【効率UP】のテクニックや小技・考え方をシェアしています。

今日の話題は【マネジメント】

UPちゃん
マネジメントって、実際、なんなの?

現在、管理職という立場で部下を実際に【マネジメント】している方でも改めてこう問われるとちょっとオロオロしてしまうかもしれませんね。

ましてや、会社勤めをしていない人にとっては【マネジメント】を耳にしたことはあっても『自分に関係ないわ』と思考停止で流しちゃっている人が大半でしょう。

でも、マネジメントとは何か?を知っておくことは日常生活においても役立つんですよ!なぜなら人間社会において避けることのできない【組織】との関わり方が分かるようになるからです。

この記事では

      

  • 実際に会社で『管理部』という部署に所属しながら
  • 実際に部下をもち『マネジメント』を行っている

私、管理人から

      

  • 初めて部下を持つので不安な人
  • 改めてマネジメントについて勉強したい人
  • ドラッカーについて詳しく知りたい人

・・・のような方へ向け、マネジメントとはなんぞや?という疑問に経験を元に解説していきます。

【どこよりも簡単に解説】あらゆる組織に欠かせない【マネジメント】とは?【経験者かく語りき】

マネジメントの生みの親

経営管理すなわち「マネジメント」の由来は「手」を意味するラテン語「manus」であり、もともと何かをモノを扱うという意味である。(中略)すなわちマネジメントには行き届いた管理、つまりすべての資源、とくに資金を効率的かつ効果的に使うという含みがある。

ウィキペディア『経営管理論』

ウィキペディアですら含みを持たせた解説しかしていない【マネジメント】

実は、それもそのはず。

マネジメントとはなんぞや?と語り始めるとそれだけで学問ひとつできてしまうくらい深くて広い分野です。

このマネジメントという概念を生み出したのは有名なピーター・ドラッカーという学者です。

ピーター・ファーディナンド・ドラッカーは、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者。 他人からは未来学者と呼ばれたこともあったが、自分では「社会生態学者」を名乗った。

管理人
ドラッカーは【知の巨人】との異名をとるほど賢い人だったんだよ!金融危機・テロリズム・高齢化社会にインターネットによるグローバル化などなど何十年前から現代社会の問題を予言していたんだ。

彼が唱えた【マネジメント】とは何か?

かなり簡潔にまとめると次のようなことです。

マネジメントとは?簡単に解説

ドラッカーが説く「マネジメント」の定義

ドラッカーは、「マネジメント」および「マネージャー」について、以下のように定義しています。

      

  1. マネジメント:組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関
  2. マネージャー:組織の成果に責任を持つ者

簡単に言うと、組織に成果を上げさせるための仕組みやツールをマネジメント、組織が成果を上げるように働きかけ、責任を持つ人をマネージャーとしています。

ドラッカーが説く「マネジメント」の役割

      

  1. 目的や方針をはっきり示せ
  2. 属する人を生かせ
  3. 社会へ悪い影響を少なく、良い影響は大きく与えなさい

簡潔にいうと上記3点がマネジメントの役割であり本質です。

UPちゃん
これは会社の話なんですよね?

いえ、それは半分正解で、半分間違えてます。

そもそもマネジメントが対象にしているのはあらゆる【組織】です。

つまり、民間の営利企業だけでなく

  • お役所や病院、学校といった公共サービス組織
  • ボランティア団体・非営利団体
  • サークル・部活といった学生の組織
  • 地域の会合

といった、とにかく人が集まって何かを成すためのありとあらゆる【組織】が上手く運営されるために必要なことが【マネジメント】であり、その本質が冒頭の3つの要素なのです。ひとつづつ解説していきましょう。

目的や方針をはっきり示せ

①自らの組織に特有の使命を果たす。マネジメントは、組織に特有の使命、すなわちそれぞれの目的を果たすために存在する。

ドラッカー著 マネジメント より

まず、組織が何のために存在するのか?というミッションを明確にすることが大事です。

これは主に組織を立ち上げる人やトップ層の人がやるべきことです。

例えばソフトバンクグループでは『情報革命で人々を幸せに』という企業理念があります。創業者である孫正義会長がことあるごとに語りまくっているビジョンです。リーダーがブレない理念・ビジョンを掲げ、共有し続けていることが強いマネジメントの根幹なのです。

UPちゃん
経営理念は耳障りの良い言葉を並べておけば良い
UPちゃん
儲かりさえすれば何でもいい

そういうリーダーによるマネジメントでは長期的な生存戦略が立たず、責任逃れのその場しのぎが横行し、現場から日々上がってくるボトムアップの活動に収集がつかなくなってしまいます。

属する人を生かせ

②仕事を通じて働く人たちを生かす。現代社会においては、組織こそ一人ひとりの人間にとって、生活の資、社会的な地位、コミュニティとの絆を手にし、自己実現を図る手段である。当然、働く人を生かすことが重要な意味を持つ。

ドラッカー著 マネジメント より

つまり、その組織にいる人を適材適所で【生かしなさい】ということです。

一般的にマネジメントという言葉はこの部分を指して使われるとが多いですね。

これはトップ層はもちろんですが、中間管理職が自分の部下の能力を上手く発揮させるか?ということに尽きます。

部下のやる気を起こさせるような声かけとか、適材適所の人員配置を行うとか、そういうことに企業が心血を注ぐのも人を生かすことが組織にとって本質的に重要なのはいうまでもないですね。

『マネジメントとは?』を論ずるときにはこの部分の役割を担う人が多いので『マネジメント ≒ 部下のコントロール術』と思う人も多いかもしれません。

狭義としては間違った言葉ではないですが、ドラッカーの言う広義のマネジメントの中では、部下のコントロールは役割のひとつなのです。

社会へ悪い影響を少なく、良い影響は大きく与えなさい

③自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。マネジメントには、自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献する役割がある。

ドラッカー著 マネジメント より

強い組織力を持つ団体が社会に悪影響をもたらすような活動を行われては困りますから、一言クギを刺しているといます。

人間の活動には必ず負の側面がついて回ります。環境問題、貧富の格差問題などが思い当たりますね。ドラッカーはこう言う悪影響は小さくしながら、組織の力を使って社会にとって役立つ活動をしなさいと説いています。

「マネジメント」の定義と役割の全体像をとらえる

人を生かすためにはマネジメントの定義と役割を全体的に理解しておく必要があります。

      

  1. 立派な理念や目的をブチ上げるカリスマ風社長がいるのに内部告発が相次ぐブラック企業
  2. コストダウンや販売力が強く、現場力は優秀だが、ビジョンに欠け革新的なものを生み出せずにいる企業
  3. リーダーが明確なビジョンを示し中間管理職が部下をよく統率している巨大犯罪集団

いずれもどこかで聞き覚えのあるような事例です。一時は成功しているように見えても、本来の意味で『マネジメント』が効いている組織とは言えないため、こういった組織が社会に受け入れられ続けることは無いでしょう。

今あなたが企業の中間管理職であれ中堅・若手の従業員であれどもドラッカーの言う『マネジメント』の全体像をつかんでおくことは、組織の一員として損は無いことです。

経験上、マネジメントに対して思うこと

マネジメントは机上の学問ではない

マネジメントは神学ではない。
実学である。

ドラッカー著 マネジメントより

マネジメントは組織の運営への言及です。やはり実際の人間関係・組織運営の中でしか真の意味でのマネジメントを身につけることはできません。ドラッカー本人がそう言っています。私も実務の中でよきマネジメントとは何かを身に染みて学んできました。

ここからは私の経験を少しだけご紹介しましょう。


私は会社の中で『小集団改善活動』を取り仕切る業務をやっています。

小集団改善活動
職場で改善すべき課題に対してチームを作ってボトムアップで改善を行っていく方法ですが、その昔は【日本型マネジメント】として欧米で研究対象となる程成果を出していた仕組みです。別記事で今後解説しようと思います。

我が社の改善活動ですが、マンネリ化してしまっていました。いまいち成果が出ません。現場からは文句、上からも文句。その板挟み状態で私はほとほと困っていました。

それもそのはず。我が社の『小集団活動』は会社にとってどういう位置付けで、何を求めていて、何を達成すべきものなのかがボンヤリしすぎていたのです。つまりマネジメントで言うところの

  • 目的や方針をはっきり示せ

という部分が抜け落ちていました(現在進行形)。上層部が求めることも、言うこともバラバラ。社規にも改善活動に関してはぼんやりとした言及しかされていない。全ては『現場の頑張り』と『惰性』だけで支えられている悪習に成り下がっていました。

本来、『小集団改善活動』はトップ層がビジョンを描いて仕組みをデザインして活用するための経営ツールのひとつです。下々の一般従業員が趣向をこらして工夫している時点でもう組織として割とヤバいと言わざるをえません。

マネジメントのための道具が全然マネジメントされていないワケです。

その後はこの業務に関してはノラリクラリとやり過ごしています。個人で頑張っても仕方がないことを頑張るのは肉体的にも精神的にも良くないですから。

実はトップがマネジメントに精通していないと管理者や管理部門が悩み、迷った末に余計な仕事をやりはじめると言うこともドラッカーは言及しています。我が社の実情をドラッカーが言い当てていたのです。

私ごときがトップのやるべきマネジメントを語るなんて、おこがましいのは重々承知の上、反面教師的にマネジメント・組織運営の難しさを痛感した経験なので自分語りをさせていただきました。

とにかくマネジメントを読む!話はそれから!

これまで語ってきたマネジメントの3つの要素は正直、当たり前のことしか言ってないように思われているかもしれませんね。それはそうです。300ページ以上のドラッカーマネジメントを1記事で要約など無理な話です。

本来、もっともっと説明が必要なのです。一番良いのは実際の現場でマネジメントを体験しながらドラッカーのマネジメントを読んでみることでしょう。ただ、この本はドラッカー自身が学者ということもあり抽象的な説明が多いです。全体像を掴むには骨が折れます。

最近はマネジメントに関するさまざまな派生書籍や教材もあるので、原典と併せて読むのをオススメします。

私のおすすめ本は『トヨタ生産方式でドラッカーのマネジメントを読み解く』。ドラッカーに精通しているトヨタ幹部だった方の著書です。実際の現場の実践のなかで生まれた『トヨタ式生産方式』がドラッカーの言う良きマネジメントそのものだったと言う内容です。

トヨタの具体的な事例を出して話が進むので抽象的なドラッカーの理論を補足してくれます。理解が深まる良書ですよ!

      

  1. ドラッカー版マネジメントを読む
  2. 『トヨタ生産方式でドラッカーのマネジメントを読み解く』を読む
  3. もう一度、ドラッカー版マネジメントを読む

の順が特にオススメです!

まとめ

      

  1. 目的や方針をはっきり示せ
  2. 属する人を生かせ
  3. 社会へ悪い影響を少なく、良い影響は大きく与えなさい

この3つの要素がマネジメントの本質であり

マネジメントは神学ではない。
実学である。

ドラッカー著 マネジメントより

実際の組織の人間関係の中でしかマネジメントは身につかない。

ただし、机上で学ぶなら

  • マネジメント エッセンシャル版
  • トヨタ生産方式でドラッカーのマネジメントを読み解く

が、オススメ。

以上。日常生活にも生かせるマネジメントについてぜひ学んでみてくださいね。

追記・日本人は圧倒的にビジョンを作ることが苦手

【トップの理念がフワフワ】で悪い結果になってしてしまう、というのは残念ながら日本のお家芸でもあります。

特に旧日本軍の失態を今振り返るとマジ『クレイジー』な腐敗具合です。

でも、我々は彼らの失態を馬鹿にできるか?答えはNo。

コロナ対応で迷走している国や地方自治体、2021年の現在も思い当たりますよね!?

賢者は歴史から学びましょう。

『失敗の本質』は旧日本軍という組織の何が悪かったのかを検証している一冊です。

ドラッカーのマネジメントと併せて読むとダメなマネジメントの反面教師事例としてこれ以上ない教材です。

ドラッカー・トヨタ式に加えて、この本まで読まないといけないか!?と思っている勉強熱心なあなたには耳で聴く読書・オーディブルがオススメです。

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