【トヨタ式TPS】どんどん改善が進む理由は【人づくり】標準を定めよう

トヨタ生産方式/TPS

こんにちは。管理人・yaです。

このブログでは工場の生産性アップに悩む皆様へ役立つかもしれない情報を発信しています。

最後までお付き合いただければと思います。

さて、以前トヨタ生産方式の核心は働く人の事を【最大の財産】と捉えていることだとお伝えしました。

皆様の声1
そうそう!ドラッカーの説くマネジメントの本質とそっくりでした!

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人手不足や働き方改革なんて言葉が叫ばれている昨今、この考え方はそれらの問題を解決するための大きなヒントになるかもしれません。

今回はこの点について掘り下げてみたいと思います。

人づくりにはまず標準を決める事!

人づくりと一言で言っても、研修やOJTなど仕事の教育は色々な形がありますね。

例えば、仕事は見て学べ!みたいな事を言われる大先輩もいらっしゃいますね。大事な事だと思います。

確かに、昔は人手不足なんて今ほど深刻ではなかったでしょうから、じっくりと職人を育てるなんて事も可能だったかもしれません。

でも、今は空前の人手不足。そんな悠長なことは言ってられません。即戦力が求められる時代です。

それに、今の若い世代が仕事に求める事として【稼ぐ】より【やりがい】の方が上回っているとの調査結果もあります。

若手がいきなりベテラン職人の匠の技を見せつけられたところで、そこには圧倒的なギャップがありすぎて【やる気喪失→辞めちゃう】なんて事も笑い話ではないですよね・・・

職人師匠:俺の背中を超えてみろ!!
若手職人:いや・・・無理でしょ・・・

問題は下の図のように、どのくらいやればベテランに近づけるか?が見えない点にあるワケです。

トヨタの考え方は、標準の作業工数を決めて目標を作ると言うのが鉄則です

この作業は、普通にやればこの時間で出来る作業なんだよ

と言う標準の工数を決めてしまうのです。

下の図を見ていただくと、ベテランと新人のパフォーマンスの間に標準作業を挟み込んでいます。

すると、以前はただの大きなギャップだったものが、2つに種類分けできてしまいます。

  • 匠の技
  • 匠の知恵

  • ムダ
  • 不足

前者のギャップは匠が積み重ねてきた故のギャップですので習熟度を擁したり、簡単に教えてしまうとベテラン側が損してしまうので『見て盗め』と言われてしまったりする類のギャップです。

この差を縮めるのは苦しいです。でも後者はどうでしょう?

ムダ・不足と表現しましたが、要するに新人サイドの工夫によって改善できる余地なのです。例えば、

  • 効率の悪い道具を使っている
  • 必要ない動作をしている
  • 無理な姿勢で作業している
  • 作業場のレイアウトが非効率

と言った類がこの後者のギャップになります。

ムリ・ムダ・ムラを繰り返し・徹底的に改善する

標準作業を明確化したことによって、改善できるムリ・ムダ・ムラが炙り出されてくるのです。

この、ムリ・ムダ・ムラ(人によっては3ムと言ったりします)を取り除いていくには細かな改善・小改善を何度も何度もトライしてみる必要があります。

実際、トヨタの職場では毎日のように少しずつ作業場のレイアウトを変えてみることがあるそうです。これ、誰に言われるわけでもなく、社員が自発的にやっているらしいのです。名付けて、

毎日ジャッキアップ

ホントかな?とも思いますが、そうだとすると面白い企業文化ですね。

ちなみに、下記の『schoo』という社会人向けのWeb教育サイトの動画にて元トヨタのコンサル屋さんが講師として経験談を語られています。

トヨタ生産方式に学ぶ、仕事で成果を出す行動への変革

自分的にはコレ史上最強級に参考になりました。

ちょっと脱線ですが、この『schoo』は月額980円でITスキルとか財テクとか興味深い授業が色々受けられてオススメです!学びって最高のエンタメですよね。

小改善を繰り返し、大改善に躊躇しない組織を作る

小さく失敗するコツ

さて、毎日ジャッキアップの精神で改善を繰り返していると

『小さく失敗するコツ』を掴んできます。

いきなり製造ラインをいじるのはリスキーですが、まずダンボールとガムテープで小さく試作してみる、いわゆる『スモールスタート』が上手くなってきます。

製造ラインをいじるのは多部署にも影響するので、いろんな人の助けを借りなければなりません。

そういう時に口で説明するより、現物の試作品を見せてみるということは非常に説得力とやる気が伝わるんですよね。

コレは私も経験上よく分かります。

いろんな人を巻き込んで、スモールスタートで改善を進めていくと主体性が磨かれていき、やってるうちに楽しくなってきます。

この『主体性』や『楽しさ』が強い組織の第一歩なんです。

人づくりは大改善への布石になる

上の図は人づくりが成果を産む仕組みを図解しています。

この図のポイントを記述しますと・・・

  • 日々の小改善により意識・価値観・行動が変わり『人づくり』ができる
  • 小改善が直接産む『成果』は微小(細線で表現)
  • 『人づくり』で優秀な人材が増えると、経営戦略への戦術理解が高まる
  • 経営サイドが仕掛ける『大改善』を実践できる
  • 結果、『人づくり』が大きな『成果』を産む

つまり、日々小さな改善を推進する社風は大きな改善への躊躇がない人材を育て、結果的に大きな経営戦略を実行する際に成功率が上がるのです。

企業の最大の資産は人

の理由がこの図に詰まっているんです!

この図を念頭に置いて人事制度や改善活動、給与体系などをデザインすると最強の組織が生まれるのではないでしょうか?

トヨタ式人づくり

TV観てたらトヨタのCMで『人づくり』に言及してました。コンセプトをみんなが共有しているのってすごいと思います

トヨタの人づくりを学ぶには

トヨタの改善と言うと現場力の優秀さが評価されがちですが、組織論として小さな改善を推進する環境をデザインすることは経営側の手腕が試されるのですね。

管理職や経営層を目指したいと思うなら、トヨタの『人づくり』はぜひ参考にしたいものですね。